横浜市立大学-FIGHTING SEAGULLS-

1Q

　横市のキックで試合開始。
　本日の相手は、エリアリーグBブロックを３試合合計96-17で勝ち上がった、O/D共に洗練された感のある芝浦工業大学。
　バーシティボウル選出者を要する強力で多彩なオフェンスを確実に止め、リズムを作ってオフェンスに繋ぎたい。
　敵陣25yds付近からのディフェンスは、フレッシュを許すも、LB#44谷田がプレーアクションパスをインターセプト！敵陣からオフェンスシリーズを始めることに成功する。
　絶好の場面から、続く横市のオフェンス。
　ショートパスを織り交ぜたランオフェンスでゲインを重ねるが、自分たちの反則からリズムを掴めず結局パントへ。
　自陣に足を踏み入れさせぬ展開ながらも膠着状態が続く。

2Q

　敵陣からのオフェンスは、RB#4石井が次々とゲインを重ね、最後はK#42舟木がFGを成功。
　横市 VS 芝工　3 - 0
　ここできっちりとディフェンスし、リズムを掴みたい横市。であったが、、、
　オプションプレーとプレーアクションパスが止められず、気付けば自陣30yds付近まで攻め込まれ、最後はDL陣が粘りを見せてFGに止めるものの、
　横市 VS 芝工　3 - 3
　同点に追いつかれてしまう。
　気を取り直して、自陣37ydsからのオフェンスシリーズ。
　リードを失った横市であったが、この日の横市オフェンスは集中力が違った。
　RB#4石井を皮切りに、QB#2西本からWR#15森へのパス、RB#13今島のランで一気に敵陣まで入り込むと、最後は#4石井が19ydsを走りきりTD！PATを落ち着いて決め、
　横市 VS 芝工　10 - 3
　続くキックオフカバーで#96武田が相手に3ydsしかリターンを許さぬナイスカバーを見せると、続いてDL#70南雲が前半の相手の息の根を止めるQBサック！
　横市 VS 芝工　10 - 3 のリードを保ち、前半終了。

3Q

　芝浦工業大学のキックで試合再開。
　前半の勢いそのままに攻撃を展開したい横市であったが、思うようなオフェンスを展開できず、逆に芝工大オフェンスのゲインを許してしまう。
　ダイブ・オプション・プレーアクションパスを織り交ぜた相手オフェンスを止めることができずに、最後は相手RBの中央への走り込みを許し、TDを奪われる。PATも決められ、
　横市 VS 芝工　10 - 10
　ゲインをするも反則で引き戻されて試合の流れを掴めない悪い癖が出てしまう横市オフェンス。再び同点に追いつかれたまま、残留か、あるいは降格か、運命の最終Qを迎える。

4Q

　3Qに再度追いつかれ後がない横市ディフェンス陣であったが、ずるずる攻め込まれる展開に終止符を打ったのはこの男たちであった。
　自陣35yds付近から芝工大のパスプレー、DL#53福西が今シーズンの鬱憤を一気に晴らす強烈なQBサックを決めてファンブルフォース！それをDL#70南雲が冷静にリカバーし、時間とともに芝工大へと傾いていた試合の流れを一気に引き戻す。
　取り戻した大きな勢いを追い風に、横市はそのまま勝利へと駆け上がる。
　ターンオーバーからの1プレー目、まずはスーパールーキーWR#6小林がリバースプレーで51ydsを走るロングゲイン。
　一気に敵陣に攻め込むと、先輩の意地を見せたかエースRB#4石井が外を駆け上がりこの日２つ目のTDラン！PATを落ち着いて決め、
　横市 VS 芝工　17 - 10
　これで勝負は決まったかに見えた。が、、、
　３部昇格を諦めない芝工大も執念のオフェンスを展開し、またずるずると攻め込まれる横市ディフェンスは、自陣20yds付近までのドライブを許し、窮地に立たされる。
　運命の 4th Down。横市陣20yds付近、残り3ydsの場面で芝工大はギャンブルプレーを選択する。
　フレッシュを許せばまたゲームを振り出しに戻しかねないこの場面、勝利の女神を振り向かせたのはこの男たちであった。
　LB#44谷田、DB#27西井。今期幾度となく横市の窮地を救って来た男たちが見せた気迫のタックル。
　芝工大のギャンブルを失敗に終わらせ、３部の意地を見せつけた。
　最後のオフェンスシリーズは、RB#96武田が、来期に繋ぐ渾身の走りで約50ydsランを決めるなどして敵陣に入り込むと、残り時間１分を切り敵陣30ydsからの4th Down 残り3yds。
　フィールドゴールには少し遠いレンジ。タイムアウトを１つ残す芝工大に攻撃権は絶対に渡せない場面。
　ここで横市はこの日のために用意した 両TE SlotニアセットのIフォメーションからのランプレーを展開し、執念のファーストダウン更新！
　最後はその場で思いついた両TE 3Back フォーメーションから#2QB西本が落ち着いてND。
　横市 VS 芝工　17 - 10
　にて試合終了。

　良くも悪くも今期の特徴がよく出た試合であったが、３部残留を勝ち取った。